荒川泰彦特任教授、生産技術研究所の立間徹教授らと、シャープ(株)およびシャープディスプレイテクノロジー(株)は、次世代高効率ディスプレイの実現に向けて、Cdフリーの量子ドットで、発光スペクトル幅の狭い電流注入発光とRGB画素のパターニングに成功しました。本成果は、環境負荷が小さく、高輝度・高コントラストで広い色域を兼ね備えた、新たな自発光型ディスプレイの実現を可能にします。シャープ(株)と東京大学は、機構に設置された東大シャープラボで15年以上にわたり産学連携を推進してきました。特に2019年度からは新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の大型プロジェクト「戦略的省エネルギー技術革新プログラム:次世代高効率ディスプレイの材料およびプロセス開発」の支援を受けています。今後、ヘッドマウントディスプレイなど中小型高精細ディスプレイから大型ディスプレイにまで適用できる省エネルギー素子として早期実用化が期待されます。本成果の詳細は、12月14日から福岡市で開催されたThe 29th International Display Workshops(IDW’22)で発表されました。
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